きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

聖地から聖地へ

9月20日は、高野 和馬 騎手、手塚 貴久 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

今年も「ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー」がスタートしました。開幕戦はダービーの聖地・チャーチルダウンズ競馬場で行われるG3イロコイS。「チャーチルダウンズからチャーチルダウンズへ」という粋な計らいです。この前哨戦シリーズは7カ月半にも及ぶ長丁場に35レースが編成され、レース毎に付与される獲得ポイントの上位18頭に加えヨーロッパ枠と日本枠から各1頭、計20頭に優先出走権がプレゼントされます。どの馬が総立ちの観客席から地鳴りのように湧き上がる「マイ・オールド・ケンタッキー・ホーム」の大合唱を聴き届けることができるのか?世界を熱くする戦いの幕が切って落とされました。

そのイロコイSで幸先よく勝利を飾ったのは、デニスモーメントというティズナウ産駒でした。鞍上は昨年の全米リーディングジョッキーで今年も首位を快走する名手イラッド・オルティスJr.。彼への絶大な信頼も手伝って1.4倍という圧倒的人気に支持されています。前半は4番手を追走していましたが、4コーナーではスピードの違いで早々と先頭に躍り出て、直線は離すばかり。オルティスJr.騎手が何度も後ろを振り返る余裕ぶりでゴールイン。ラストは軽く流したこともあって1馬身4分の3と着差は詰まりましたが、内容的には大楽勝でした。

遥かなるダービーロードは、まだ始まったばかりですが、この先の成長が楽しみな1頭であるのは間違いないでしょう。戦前、一昨年に無敗で三冠制覇を成し遂げたジャスティファイの薬物疑惑が報道されファンを困惑させましたが、一生懸命なサラブレッドの走りが暗雲を吹き飛ばしてくれることを祈りたいと思います。さあ、いよいよチャーチルダウンズからチャーチルダウンズへの旅が始まりました。

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