きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

日の丸は上がるのか?

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今週の海外馬券は香港のチャンピオンズデーですが、世界が注目するチャンピオンズマイルは日本馬の出走がなく、馬券発売は行われません。目下8連勝中で世界最強マイラーの呼び声も高いビューティージェネレーションが、どんな勝ち方をするかが焦点でしょうか。ジョン・ムーア調教師は「独断では決められないが、私個人としてはアーモンドアイと戦いたい」と安田記念参戦へ前向きです。もし実現すれば、今年最高のドリームマッチが東京で見られることになります。その意味からも馬券は買えなくても、必見のレースでしょう。アーモンドアイ陣営を含めて、どうか夢を叶えてほしいものです。

チャンピオンズスプリントプライズは、オーストラリアからG1・5勝の強豪サンタアナレーン、ニュージーランドのエンゾーズラドなどが実績上位です。オーストラリアとは検疫問題で現役馬の行き来が止まっていたのですが、一時的に棚上げされたことで交流が復活しました。しかしミスタースタニングやビートザクロックなどG1上位常連を中心に地元馬の層も厚く、ホームの利を生かせば差はないはずです。日本から遠征のナックビーナスは、このメンバーに混じると残念ながら格下感が否定できません。昨年は日本のチャンピオン馬ファインニードルが離された4着でしたが、掲示板に潜り込めれば大健闘といったところでしょうか?

クイーンエリザベス2世Cはルーラーシップなどが勝っている日本馬には相性の良いレースであり、今回も紙一重の勝負をしてくれると思います。しかしスプリントやマイルで伝統的に強い香港勢も最近はこのカテゴリーでも力を付けています。大将格のエグザルタントは2400mもこなすステイヤーですが、目覚ましい充実ぶりはビューティージェネレーションと双璧で、どんな流れであれ格好は付けてくれるはずです。タイムワープとグロリアスフォーエヴァーの仲良し全兄弟(と言っても馬主も厩舎も別々)が先導する展開になるのでしょうが、今回は枠順の差でグロリアスが逃げを打つのでしょうか?やはり兄弟を知り尽くしている地元馬に有利な風が吹いています。注目しているのはダークドリームという新鋭です。オーストラリアでクイーンズランドダービーを勝ったクラシック馬で、移籍当初から期待が高く香港三冠シリーズではダービー候補の筆頭に上げられていました。少々荒っぽいレースぶりで夢は絶たれましたが、2000mを得意とする馬で香港ダービー組が活躍するレースでもあり、期待馬の目覚めが波乱を呼ぶことができるのでしょうか?

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