きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2019.2.28

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) 中山記念

2月28日は、山本 康志 騎手、沖 芳夫 調教師、萱野 浩二 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
今週は春の中山・阪神開催がスタートしました。中山馬主協会の50周年記念河津桜もちらほらと花開き、その様子をカメラに収めている方もいらっしゃいました。さて、京雅さんからは春の中山伝統の重賞・中山記念の和歌(沓冠)が届いております。隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

中山記念 京雅
待って攻め
逃げる馬追い
あとで抜こ
ついに接戦
讃えむ長旅

隠れたメッセージは「まにあつた めいこんび → 間に合った 名コンビ」です。
待()って攻め(
逃()げる馬追い(
あ()とで抜こ(
つ()いに接戦(
讃()えむ長旅(


<京雅さんからのメッセージ>
今年の中山記念は、GIホースがなんとレース史上最多の5頭、出走馬11頭中6頭までが一桁オッズという超豪華なメンバー。 
中山金杯など、重賞4勝のうち3勝を中山で勝利しているウインブライトは、中山巧者。GI馬相手に、怪我から復帰し、このレースに間に合った鞍上の松岡雅海は、人馬一体の素晴らしい騎乗を披露した。
道中、松岡は、逃げる先行馬をしっかり追って、待って攻める我慢の騎乗。ウインブライトは、中山の坂を登りきるや、溜めていた力強い末脚で接戦に持ち込み、並みいるGI馬をゴール寸前で差し切って連覇。ステイゴールド産駒 のJRA重賞100勝目に当たる記念すべき重賞制覇となった。
松岡が、落馬骨折の治療でプレート固定の手術を選んだのも、このレース騎乗に間に合わせるためだったというから感動だ。
今年の中山記念は、平成元年の2月24日に「大喪の礼」が行われたことから、<天皇陛下御在位30年慶祝>の副題が付いた特別のレース。
国民は、天皇陛下が皇后様と歩まれた「決して平坦ではなかった平成の長旅」を祝ったが、この日ばかりは、中山に来場された競馬ファンは、ウインブライトと松岡騎手の「輝かしい人馬一体の長旅」を讃えたことだろう。


天皇陛下と競馬といえば、天覧競馬が思い出されます。2005年、松永幹夫元騎手(現調教師)がみせた馬上敬礼。2012年、M.デムーロ騎手が下馬しての敬礼などが印象的でした。気は早いですが、今年の天皇賞(春)は4月28日に行われる予定で改元前最後の、平成最後のGIとなります。京雅さんのメッセージになる「平成の長旅」の締めくくりとなる天皇賞をこの目にしっかりと焼き付けたいですね。


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。本年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。