きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

天才騎手続々!

12月20日は、村田 一誠 騎手、吉田 隼人 騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

短期免許で騎乗中のオイシン・マーフィー騎手が、来日早々の先週はいきなり4勝の固め打ちでファンを唸らせました。23歳と若手中の若手ですが、今季はロアリングライオンでG1を4連勝、相棒をヨーロッパ年度代表馬の王座に押し上げました。ロンジン社のワールドベストジョッキーランキングではライアン・ムーアやヒュー・ボウマンなど世界の名手を押しのけて2位の栄光に輝きました。ちなみに1位は古馬チャンピオンのエネイブル、最優秀2歳牡馬のツゥーダーンホット、最優秀ステイヤーのストラディヴァリウスと各部門のヨーロッパ王者の手綱を御したミスタージョッキー、もはや生ける伝説となったランフランコ・デットーリ騎手でした。

新旧入り乱れて腕自慢が繰り広げられる海外競馬ですが、また一人、とんでもない超新星が誕生しそうです。今年イギリスの見習騎手チャンピオンを奪取した18歳のジェイソン・ワトソン騎手がその人です。ぶっちぎりの110勝も凄いですが、シーズン末には引退するルカ・クマー二調教師の故郷イタリアでG1初勝利を成し遂げ、名匠の花道を飾りました。前出デットーリ騎手が14歳でキャリアをスタートさせた最初の師匠であり、13年前にはアルカセットで今年のアーモンドアイ以前のレコード駈けで、今のところ最後の外国調教馬としてジャパンCを制覇しています。その名伯楽が自身の最後のG1レースに見習騎手を乗せるのは、よほどその技術や将来性を見込んでのことだったのでしょう。

ワトソン騎手の110勝は、クマー二師を筆頭に34人の調教師とのチームで達成したものです。中にはウィリアム・ビュィック、ジェームズ・ドイルといったトップ騎手を擁するゴドルフィンの馬で12勝もしているのは特筆ものです。来季からは名門ロジャー・チャールトン厩舎のファーストジョッキーの座が決まっています。チャールトン師は「見習騎手時代を比べれば、ビュィック、ドイル、マーフィーを凌駕している」とゾッコンのようです。来年いきなりは無理でしょうが、いずれ短期免許騎手として日本のターフで暴れまくる日が来るのも遠くなさそうです。

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