きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

新しい戦いが始まる!

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凱旋門賞連覇に加えてブリーダーズカップ(BC)ターフ制圧まで成し遂げたヒロイン・エネイブルが来季も現役を続行すると、オーナーブリーダーのジュドモントファームから発表されました。もちろん大目標は前人未到の凱旋門賞3連覇ですが、彼女がまだ勝っていない2000m級のプリンスオブウェールズSとかキングジョージ2勝目とか、まだ正式決定はしていませんが、チャレンジャー精神に満ちあふれたレースプランが検討されているようです。

彼女は年が明ければ5歳になりますが、同じ5歳時のトニービンで凱旋門賞を勝ったジョン・リード騎手のメッセージが印象的でした。「馬は無闇に使い込んだり怪我でもしない限り成長し続けるものさ。4、5歳であっても一般的に衰えない。パワフルになる。余力がある限り成長するよ。過去には良い馬たちがピークを見せないまま早過ぎる引退をした。エネイブルの現役続行は素晴らしいと思うよ」とヒロインの今後に大きな期待を寄せています。

年度代表馬に輝いた欧州王者ロアリンングライオン、そのライバルだったディープインパクト産駒のサクソンウォリアー、古馬筆頭のクラックスマンなどは引退してしまいましたが、今週のジャパンCで新たな強敵が誕生するかもしれません。アーモンドアイがその馬です。負けたのはデビュー戦だけ、その後はほぼ完璧なレースぶりで連戦連勝というのはエネイブルに瓜二つです。1年後のパリロンシャンへの道がここから始まります。ワクワクするジャパンCになりそうですね。

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