きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

群雄割拠 伝統のダード重賞を制するのは・・・

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先週はJRAとしても初の試みであるJBC3競走(いずれもJpnI)が京都競馬場で実施されました。興行面での結果を少し振り返ってみると、JBCスプリントが39億3487万4700円、JBCクラシックが75億2690万4700円、JBCレディスクラシックが42億6908万9200円を売り上げ、3競走の合計は157億3086万8600円(昨年は大井競馬場実施で36億5437万4500円)となりました。入場者数も前年の1.6倍となり、大成功を収めたようにみえます。
一方で、地方からの参戦馬が少なかったことや、JRAの2歳GI競走でも100億以上を売り上げることを加味すると、JBC3競走を単体でみると、まだまだJRAのGI競走と同等...と呼ぶには疑問が残る部分あります。さらに、同日の東京メイン・アルゼンチン共和国杯(GII)の売り上げは前年の半分近くに留まるなど、今後の課題も垣間見れました。
とはいえ、初の試みには課題が付き物。中央と地方の垣根を越えて、より魅力あるダート競馬を展開するためにも、今後の様々な施策に期待したいところです。

さて、今週は伝統のダート重賞・武蔵野ステークス(GIII)が行われます。
過去の優勝馬で目につくのは、なんと言ってもクロフネでしょう。3歳のクロフネにとっては本レースが初のダート戦でしたが、GI馬イーグルカフェに1.4秒差をつける大圧勝に、スタンドも度肝を抜かれました。次走のジャパンカップダート(GI)でも、ウイングアローに1.1秒をつけ圧勝。その強さは現在でも、競馬サークルで語り継がれています。
残念ながら本年の出走馬には、初ダートも3歳馬もおりませんが、このレースをステップに来月のチャンピオンカップ(GI)を制すべく、群雄割拠の様相を呈しております。
2週連続の重賞制覇がかかるオドノヒュー騎手を背に臨むウェスタールンドのオーナー(有)サンデーレーシング様からは「前走のシリウスSは惜しくもタイム差なしの2着でした。今回、改めて期待します」とコメントが届きました。

土曜日には他に、デイリー杯2歳ステークス(GII)と京都ジャンプステークス(J・GIII)が、そして日曜日には、エリザベス女王杯(GI)と福島記念(GIII)が行われ、開催3場いずれでも白熱の戦いが期待されます。

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