きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

同一重賞4連覇!

11月1日は、難波 剛健 騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

先週末、オーストラリアの競馬ファンは女王ウィンクスのG1コックスプレート4連覇の偉業達成に湧きかえりました。それにしても強かったですね。今季絶好調のゴドルフィンが送り込んだ刺客ベンバトルは弱い馬ではありません。ご存じのように、今春のドバイターフではヴィブロス、リアルスティール、ディアドラなど日本の精鋭軍団を子供扱いにし、その後もドイツとオーストラリアでG1勝利を重ねて来ました。そのベンバトルに馬なりで並びかけ、173mと極端に短いムーニーバレーの直線でアッという間に2馬身突き放しました。サラブレッドの理想ようなレースぶりです。クリス・ウォーラー調教師は「彼女は1年目に完成し、その後は力を維持し続けた」と愛馬を褒め称えています。磨き上げた才能を4年の間、維持するのはサラブレッドにとって大変なことだと思います。ウォーラー師やスタッフの皆さん、ヒュー・ボウマン騎手の仕事ぶりも見事なものでした。

同一重賞4連覇の金字塔は、距離4000mのアスコットゴールドCで達成したイギリスの国民的英雄イェーツが有名ですが、フランスの女王ゴルディコヴァもドーヴィルのマイルG1ロートシルト賞で実現しています。日本では道営のシバフィルドーが4歳から9歳までクイーンC(現ノースクイーンC)で6連覇という破天荒な記録を打ち立てています。3連覇 は中山競馬場のオールカマーでマツリダゴッホが達成したり時に出現するのですが、4連覇となると並大抵ではありません。現在継続中の連覇記録は、同じ中山のステイヤーズSでアルバートが保持している3連覇。今週のアルゼンチン共和国杯から4連覇に挑戦します。中山のスタンドが盛り上がりそうです。

最後に嬉しいニュースをお届けします。南十字星の授かりもののようなウィンクスは、父ストリートクライ、母ヴェガスショーガールの血統ですが、そのヴェガスショーガールはディープインパクトを種付けするためにパカパカファームに預託され日本で暮らしています。ウィンクスの金字塔を祝うように受胎が先日発表され、順調なら北斗七星の加護を受けて来秋には誕生します。偉大な姉の背を追って母国オーストラリアで走ることになるのでしょうが、楽しみでなりません。

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