きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ゆかりの名馬を訪ねて~エイシンプレストン~

ようこそいらっしゃいませ。

今週の「ゆかりの名馬を訪ねて」は、現在種牡馬を引退して余生を過ごしているエイシンプレストン号を紹介させていただきます。

<エイシンプレストン号>
通算成績:32戦10勝
重賞勝鞍:朝日杯3歳S(GI、1999)、香港マイル(香港GI、2001)、クイーンエリザベスII世C(香港GI、2002・2003)
ニュージーランド4歳ステークス(GII、2000)、毎日王冠(GII、2001)
アーリントンカップ(GIII、2000)、TV西日本北九州記念(GIII、2001)

アメリカで生まれたエイシンプレストン号は、1999年の朝日杯3歳ステークスを制し、その年のJRA賞最優秀3歳牡馬(現在の最優秀2歳牡馬)に選出されました。海外GIを3勝したほか国内の重賞レース4勝(朝日杯除く)あげるなど華々しい実績をあげており、2003年香港カップを最後に惜しまれつつも引退しました。
デビューから全ての競走で福永祐一騎手が手綱を引きました。

今回は栄進牧場の関係者様からお話しをうかがいました。
20歳超えてなお、凛々しい表情を見せてくれます
―――現役時代のエイシンプレストン号で記憶に残るエピソードあれば教えて下さい。
栄進牧場:プレストンは厩舎のスタッフみんなから可愛がられていました。香港遠征の際には、福永騎手に馬体のケア(追切後の足を冷やす)などしてもらったこともありました。どこか人懐っこいところがあるのかもしれません。

―――普段の性格や様子について、また放牧している際のエピソードがあれば教えて下さい。
栄進牧場:牧場でのプレストンは癒し系でおとなしい馬でしたが、昨年10月末頃より少しうるさくなることがありますが、まだまだ元気な証拠だなとスタッフは思っています。また外に出ている時も元気にはしゃいで走り回っており、馬齢を感じさせない活気さがあります(笑)。

―――種付時と種付シーズン後とで、様子の変化はありますか。
栄進牧場:種付する際はクセも無く手がかからない馬でしたので、シーズン前後でも様子に変化がでることはありません。少し話は逸れるかもしれませんが、海外の輸送などにも強く馬体に影響を及ぼすことがなかったので、元々精神的な強さがプレストンにはあるのかなと思っております。

―――エイシンプレストン号についてファンへの一言をお願いします
栄進牧場:当馬は栄進牧場近隣の細道牧場にて余生を過ごしております。北海道にいらっしゃった際は、ぜひ元気なプレストンに会いに来てください。エイシンサニー号やエイシンサンサン号も一緒に過ごしております。

※見学の際は「競走馬のふるさと案内所」にて事前のお申込みが必要です 

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