きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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きのう東京競馬場に入厩したデインドリームの馬服がとてもオシャレで目を引きました。ドイツと日本の国旗をモチーフに施されたデザインは、半分ずつの権利を持つドイツ人オーナーと社台ファームの吉田照哉さんの一体感を表現したものです。競馬が国境のない文化であることを改めて学びました。

ちょっとフルゲートに届かないのかもしれませんが、素晴らしく充実したメンバーが揃いました。世界選手権を争うにふさわしい駿馬ばかりです。オシャレなデインドリーム嬢には凱旋門賞馬による史上初のジャパンC制覇がかかっています。これまでの最高は96年のエリシオでした。その時点で世界最強を誇ったモンジューも負けたレースです。

凱旋門賞馬がまだ勝ったことがないジャパンCですが、2着馬は91年のマジックナイトがJC2着に健闘しています。日本のマグナーテンのお母さんになった馬ですね。97年にはピルサドスキーが凱旋門賞2着から英チャンピオンS優勝を挟んでJCを制覇しています。アガ・カーン殿下のシャレータには心強いデータです。

芝の凱旋門賞、オールウェザーのドバイワールドC、一方の世界王者ヴィクトワールピサはどうなんでしょうか?東京ではダービー、JCともに3着でした。ドバイ以来の久々というのも気になります。でも4歳を迎えてからの充実ぶりの凄さは確かです。世界二冠という初の偉業に期待が高まります。

年度代表馬という面ではピサが一歩リードなのでしょうが、ここと有馬記念の結果次第ではもつれそうです。今年はなにしろJRAのG1を2勝した馬がまだいません。有馬記念が最終決戦の地になるのでしょうか。これから1ヶ月あまり、競馬がグンと面白くなります。

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