きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

今年の凱旋門賞は大混戦

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凱旋門賞まで2ヶ月を切りましたが、今年はどうやら大混戦模様というのが現時点での趨勢のようです。故障で休養中のディフェンディングチャンピオン・エネイブルが、ギリギリの調整を続けています。当初は来週22日のG1インターナショナルSかその翌日のG1ヨークシャーオークスで戦列復帰と伝えられていましたが、復調に手間取っているのか?慎重の上にも慎重に期しているのか?おそらくその両方なのでしょうが、ジョン・ゴスデン調教師は彼女の選択肢を次々と増やして、9月のG3セプテンバーS、G1愛チャンピオンS、G3ブランドフォードSと1週刻みでローテーションを組み立てています。果たして間に合うのか?気が揉めます。

同厩舎のクラックスマンの一頓挫も混沌の原因です。昨秋から今春に見せた圧倒的なパフォーマンス、ポテンシャルの高さは疑いようもないのですが、日本のオークス馬ソウルスターリングもそうでしたが、フランケルの血は心身ともにピークの状態に仕上がって卓越した集中力を発揮するタイプなのでしょうか?いったん調子を落とすと、復調までに時間がかかる?エネイブルともども、名匠ゴスデン師の手腕と見識を信頼するしかないようです。

そのクラックスマンを倒して暫定チャンピオンの座に君臨したキングジョージ馬ポエッツワードは、凱旋門賞を同じマイケル・スタウト厩舎のクリスタルオーシャンに任せて、BCターフが今季の目標とされます。日本でも人気の高いディープインパクト産駒サクソンウォリアーのエイダン・オブライエン師は彼に中距離路線を歩ませる心積もりのようです。同じディープインパクト産駒で地元フランス期待の星スタディオブマンは、昨日のドーヴィルG2ギヨームドルナーノ賞でスローペースを追い込みきれず3着に敗れました。常に自分のレースに徹して確実に末脚を伸ばして来るところは、展開次第で一発長打の夢を見させてくれるのですが、ハラハラドキドキ、ファンには気が休まる暇がありません。日の丸代表クリンチャーは、ブックメーカーオッズで10番手グループあたり、評価的にはノーチャンスと諦める評価でもないようです。大混戦凱旋門賞で一発が飛び出すでしょうか?

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