きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ディープ娘が復活の舞?

7月19日は、小笠倫弘 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
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ヨーロッパ競馬シーンに旋風を巻き起こしているディープインパクトですが、クラシックも大詰めを迎える今週土曜はアイリッシュオークスが行われます。期待のサクソンウォリアーはレース中の不利もあって英ダービー4着、愛ダービー3着と不完全燃焼に終わりましたが、フランスではスタディオブマンが仏ダービーを制して見事に一矢を報いています。そして今週はディープインパクト牝駒セプテンバーが長い休養から帰って来ます。

「筋肉系のアクシデントで大事を取ってきたが、調教では良くなっているよ」と名伯楽エイダン・オブライエン師も目を細めています。最終的な出否のジャッジは今夕の最終出馬投票まで慎重に検討を重ねるようですが、2歳時には英ダービー馬マサーを蹴散らしたこともあり、G1フィリーズマイルでは出遅れながら後の仏オークス馬ローレンスをハナ差まで追い詰めた非凡なポテンシャルの持ち主です。当初から1000ギニーよりオークス向きと言われていたように、ここが真価発揮の場とも思えます。

母ピーピングフォーンは2400m級の愛オークス、ヨークシャーオークスを勝っており、距離に問題はないでしょう。セプテンバーが勝つようなら史上2組目の愛オークス母子制覇が実現します。「決して大きな馬ではないけれども、すごく前向きな姿勢を持ち続けていて、彼女の頭の中では自分は大きいと思い込んでいるよ。気持ちが強いんだ」とオブライエン師は目の中に入れても痛くないといった風情です。この気持ちの強さがある限り、たとえ休養明けであっても大仕事をしてくれそうなオーラが漂います。

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