きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

王者のプライドよ、再び

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日曜は阪神競馬場で宝塚記念が行われます。今年は16頭が出走。サトノダイヤモンドに、キセキ、ヴィブロスらが上位人気となり、今年の宝塚記念はゲートが開こうとしています。

サトノダイヤモンドはファン投票1位に選ばれてのレース出走です。3歳時には最強世代の一角として三冠すべてを走りきり、皐月賞3着、ダービーではハナ差の2着、そして菊花賞を制覇し頂点に立つと、その年の有馬記念ではキタサンブラックとの初激突をクビ差制して、翌年の凱旋門賞へと期待をつなげました。ところが年明け天皇賞(春)で、キタサンブラックとの再激突で3着に破れ、以降フォア賞に凱旋門賞では15着で思わぬ大敗。今年も金鯱賞からスタートするも、大阪杯では4角でのごちゃつきに巻き込まれたとはいえ7着と、まるで自信を喪失し王者の風格が失われた走りとなってしまいました。
それでもなおファン投票では1位ですから、多くのファンは強かったあのサトノダイヤモンドの復活を望んでいるのでしょう。

王者のプライドといえば、4歳馬キセキも昨年の菊花賞を制覇したものの香港での遠征では9着、今年初戦の日経賞では折り合いに欠きこれまた9着と、昨年の菊花賞制覇時のころとは違った成績を並べています。

上位人気馬に王者復活のテーマが課せられた今年の宝塚記念は、どんなドラマがファンの前で繰り広げられるのでしょうか。

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