きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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いろいろあった11月も今日で終わり、月が替わると中山、阪神開催の師走競馬の始まりです。今週注目したいのはG1ジャパンCダートもそうですが、中山・ステイヤーズS、阪神・鳴尾記念です。有馬記念への最終切符がかかった戦いでもあります。

ちょっと古い話になりますが思い出深いのは、99年ステイヤーズS2着のテイエムオペラオーでしょうか。実にタフなサラブレッドでした。そして強い馬でした。皐月賞優勝、ダービー3着、菊花賞2着の一流馬ですが、岩元市三調教師は成長盛りの今こそレースで鍛えようと考えたのか、休養に入るどころかステイヤーズS、有馬記念に挑みます。

その年の有馬記念は歴史に残るハイレベルな一戦でした。有馬、宝塚からグランプリ3連覇を狙うグラスワンダー、天皇賞秋、ジャパンCに続き天下平定を志すスペシャルウィーク、この2強がしのぎを削るゴール前、影のように忍び寄ったのが和田竜二騎手とテイエムオペラオーでした。

有馬記念史上“最熱の激戦”と評価する人も多いこのレースで、ハナ、クビの3着した地力は伊達ではありませんでした。彼は年明けの京都記念を勝つと連戦連勝、5つのG1を含めてその年は8戦8勝と負け知らずでした。サドラーズウェルズ系オペラハウス産駒で、この系統としては日本で最初の、かつ最大の成功です。

さて、今年のステイヤーズSは未来の新星を輩出できるのか?当日の土曜日にはご案内のように当協会の特別企画《馬主席ご招待》もあります。ぜひお出かけください。

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