きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

父親たちの戦い

4月14日は、国枝栄 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

今週は土曜日に中山グランドジャンプ(J・GI)が行われます。中山競馬場は日本の競馬場で唯一、障害のJ・GIが行われる競馬場です。春は中山グランドジャンプ、冬は中山大障害が一般ファンにも広く定着し、数々の障害を乗り越え、出走全頭が無事にゴール板を駆け抜けた際には、拍手が沸き起こる素晴らしいレースです。
今年は障害重賞8連勝中、昨年、一昨年と中山グランドジャンプを制覇し、3連覇に挑むオジュウチョウサンに注目が集まっています。

一方、阪神競馬場ではアーリントンカップ(GIII)が行われます。今年からNHKマイルカップのトライアル競走として4月に行われ、3着までにNHKマイルカップへの優先出走権が与えられます。
このレースの出走馬を確認してみると、出走馬の父親がすべて異なる種牡馬となっていることに気が付きます。近年の芝のレースでは、ディープインパクト産駒の活躍が目立ちますが、当レースのディープインパクト産駒の出走はゼロとなっています。このような中、注目したいのは先週の桜花賞で産駒初GI制覇となったロードカナロア産駒のダノンスマッシュ。オーナーからは「前2走は不運な騎乗が続き、力が出せなかったようですが、今回も体調は絶好調で挑みます。展開がむけば、直線差し切ると期待しています」とのコメントが届いています。
また2009年の日本ダービーを制したロジユニヴァース産駒で挑むピースユニヴァースも注目です。ピースユニヴァースのオーナーはロジユニヴァースのオーナーのご子息で、馬もオーナーも親子二人三脚で重賞に臨む、という意気込みでしょう。「調教師からも手応えありと聞いておりますし、NHKマイルの出走を目指していますので、なんとか3着以内に入ってくれることを願っております」とオーナーも今後の活躍を期待されております。

「息子たちよ、頑張れ!」そんな声が聞こえてきそうな父親たちの戦いといえるかもしれません。

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