きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

名調教師対決

3月21日は、西村 太一 騎手、武藤 善則 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

競馬の祭典・春一番のクライマックスとして世界の注目を集めるドバイワールドカップデーまで後10日となりました。日本では、ドバイワールドCなど4つのG1レースの馬券が発売されます。ここへ来て、各国代表馬の顔ぶれも徐々に明らかになってきて、いよいよ決戦間近の緊張感が漂ってきました。平昌オリンピック・パラリンピックに続いてメダルラッシュで競馬ファンを沸かせて欲しいものです。まずはダービー馬レイデオロを日の丸代表大将格とするシーマクラシックの展望から。

当初、世界の注目はフランケルのヨーロッパG1制覇第1号クラックスマンに集まっていました。世界最初のフランケルG1馬ソウルスターリングとの直接対決が心待ちにされたのですが、ジョン・ゴスデン調教師は凱旋門賞で連覇に挑む僚馬エネイブルの刺客としてクラックスマンを指名。3月のドバイからの使い出しは早過ぎると回避を決めています。ホスト役のゴドルフィンはBCターフで一線級に躍り出たタリスマニックを悲願のワールドCに挑戦させて、ここは凱旋門賞2着馬のクロスオブスターズで栄冠を狙います。大レースの勝たせ方を知り尽くしている名匠アンドレ・ファーブル調教師の渾身の仕上げが見ものですね。

世界競馬シーンを制圧するエイダン・オブライエン調教師はアイダホで頂点に虎視眈々。昨年のジャパンCでは致命的な出遅れを犯しながら、レイデオロと同じ最速上がりの末脚で掲示板内に食い込んで、底力の片鱗を披露しています。名手ライアン・ムーアが同じ過ちを犯すとは思えません。こうして名トレーナー対決の観点から眺めるなら、レイデオロの藤沢和雄調教師の存在も忘れられません。年明け緒戦の京都記念は3着でしたが、休み明けの皐月賞5着からダービーを制覇した仕上げの見事さを彷彿とさせるプロセスです。Kazuo Fujisawaの名を世界に轟かせてくれるでしょうか。

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