きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2018.2.16

中山を彩った名馬たち【07】メジロラモーヌ
1985年12月14日 第2回テレビ東京賞3歳牝馬ステークス

2月16日は、五十嵐 雄祐 騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
シンボリルドルフが史上初となる無敗の三冠馬となった1984年……フェアリーステークスの前身であるテレビ東京賞3歳牝馬ステークス(芝1600m)が中山に誕生した。
第1回の優勝馬は、翌年の桜花賞を制した11番人気のエルプス。そしてこの翌年……一頭の牝馬がターフに舞い降りた。
ファンの心を鷲掴みにした彼女の名前はメジロラモーヌ。JRA史上初となる牝馬三冠を達成し、7冠馬となったシンボリルドルフとともに顕彰馬に選出された女傑……最高にいかした女だった。
デビュー戦は、2着に20馬身もの差をつけて大勝。2走目こそ道中、折り合いを欠いて5頭立ての4着に沈んだが、3走目の条件戦を快勝。デビュー4戦目の舞台として選んだのがこのテレビ東京賞3歳牝馬ステークスだった。

当日の人気は2番人気(1番人気はスイートナディア)。
道中、好位集団のすぐ後ろ。6番手を進んだメジロラモーヌは、折り合いもバッチリで、十分に脚をためたまま、最後の直線に向かう。
柏崎正次騎手の目の前に開けているのは、ビクトリーロード――。
馬群を割って抜けだすと、そこからさに加速。最後の難関、中山名物の急坂を翔ぶように駆け下り、2着に粘ったダイナフェアリーに3馬身1/2の差をつけて、ゴール板を駆け抜けた。
「うぉぉぉぉぉーッ!」
瞬間、スタンドからあがったどよめきは、彼女が叩き出した時計……電光掲示板に映しだされた「1分49秒9」の数字によるもの。3歳(現在は2歳)牝馬としては、驚異的な数字がそこには並んでいた。

その彼女が、最後の舞台に選んだのも、中山。
「あの子は、花のうちに牧場に戻してやります」という北野ミヤオーナーの意向で、ミホシンザン、サクラユタカオーに次ぐ3位で選出された有馬記念(9着)を最後に……ターフを去った――。