きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

頼もしき4歳馬たち

2月12日は、田辺 裕信 騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

日曜京都競馬場で行われた京都記念は、4番人気のクリンチャーが同世代のG1馬4頭を撃破して初の重賞制覇となりました。
それにしてもゴール前は見応えのある4歳馬同世代の攻防でした。道中かかり気味のレースとなったダービー馬レイデオロが先に先頭に立つも、すぐ横から皐月賞馬アルアインが迫り、馬場最内からエリザベス女王杯馬モズカッチャンが抜け出し、4歳激突となった攻防は最後馬場中央から伸びた菊花賞2着馬のクリンチャーが鮮やかに伸びて熱戦の幕を下ろしました。2着にはアルアイン、3着レイデオロ、4着にモズカッチャンと上位4頭が4歳馬となった結果でした。

クリンチャーは父ディープスカイ、母父ブライアンズタイム、母ザフェイツの血統です。父ディープスカイは2008年のダービー馬でNHKマイルカップ、ダービーと変則二冠を達成し、秋には天皇賞(秋)でウオッカ、ダイワスカーレットの激闘にクビ差まで迫り、3歳時に出走したジャパンカップでは1番人気の期待を集めています。翌年の宝塚記念を最後に引退し、アグネスタキオンの血を継ぐ後継者として種牡馬入り。ダートで2016年のジャパンダートダービー馬キョウエイギア、2015年の全日本2歳優駿勝ち馬サウンドスカイを送りだしています。
産駒の芝での重賞勝利はクリンチャーが初。菊花賞では10番人気で2着だったクリンチャーですが、皐月賞でも4着に入り掲示板を確保するなど素質を魅せていた馬です。今回の勝利で自信を手にしたクリンチャーが、今後のG1戦線をさらに賑わせてくれそうです。

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