きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

中山を彩った名馬たち【06】アクシオン
2010年1月5日 第59回中山金杯

2月9日は、秋山 真一郎 騎手、武士沢 友治 騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
一年の計は元旦にあり。
本来は、新しい一年を迎えるにあたり、その年になすべき目標を元旦に立てると、その年が有意義なものになる……という意味だが、元旦にいいことがあったら、その一年を楽しくすごせる……と思っている方も多いはず。
だから――敢えて、競馬ファンは、縁起を担いでこう言う。
一年の計は金杯にあり――。

ブエナビスタ(桜花賞)、ロジユニヴァース(日本ダービー)、ウオッカ(ヴィクトリアマイル、安田記念、ジャパンカップ)、カンパニー(天皇賞秋、マイルチャンピオンシップ)……スタンドが大きく揺れるほどの名勝負が続いた2009年の競馬を締めくくったのは……有馬記念を制したドリームジャーニー。その余韻を残しまま、2010年シーズンの開幕を告げた第59回中山金杯は、とにかく個性的な馬が顔を揃えた。
10歳馬のワンモアチャッター
9歳のマヤノライジン
8歳馬でトップハンディのホッコーパドゥシャ
7歳からは、アクシオン、トウショウシロッコの2頭
6歳は、マイネルグラシュー、アスクデピュティ、ゴールデンダリア、ブルーマーテルの4頭。出走16頭中9頭が6歳を超えるという、酸いも甘いも噛み分けたベテランの、ベテランによる、ベテランのためのレースとなった。

ハンディは50kgから57.5kgまで。この絶妙な数字が、ゴール前の激しさを演出する。サニーサンデー(4歳)、シェーンヴァルト(4歳)、トウショウウェイヴ(5歳)、デルフォイ(4歳)ら、粘る先行勢に襲いかかったのが、7歳馬のトウショウシロッコ。さらに、馬群を割るようにして同じ7歳のアクシオンが伸びてくる。
結果は……1着アクシオン。2着トウショウシロッコ。3着トウショウウェイヴ。1番人気、5番人気、15番人気の決着で、3連単、248,790円のお年玉馬券となり、中山のスタンドには、馬券を的中させたファンの熱い、熱い雄叫びが響き渡った。

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