きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

皇帝メーカー

1月11日は、M.デムーロ 騎手、北出 成人 調教師、竹内 正洋 調教師、谷 潔 調教師、西村 真幸 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

この正月競馬でエンパイアメーカーが5勝の固め打ちを決めて絶好調だというお話をしました。彼は母国で続々と優秀な後継馬を出して高く評価され、請われて名門ゲインズウェイファームに帰郷し、種付け料8万5000ドルと一流種牡馬として手厚く遇されています。三冠馬アメリカンファラオを出した産駒パイオニアオブザナイルも11万ドル、昨年のケンタッキーダービー馬オールウェイズドリーミング輩出のボードマイスターも4万ドルと一族の評価はうなぎ登りの勢いを見せています。

真打ちは初年度から20万ドルと破格の高評価を得たアメリカンファラオで彼は本国にとどまらずオーストラリアホースマンから熱烈なオファーを受けシャトルされています。そのアメリカンファラオの初年度産駒にあたる1歳馬が年明けのキーンランドジャニュアリーセールに上場され、予想に違わず熱い視線を浴びているようです。その2日目には100万ドルと大台の声がかかる仔も登場しました。半兄カラヴァッジオはアイルランドの超名門エイダン・オブライエン厩舎で走ったスキャットダディ産駒で、デビューから無傷の6連勝でロイヤルアスコットのG1コモンウェルスCを制したスピードスターです。半姉マイジェンは社台ファームによって輸入され、持ち込みのレッドビアンカは未勝利に終わりましたが、以後は毎年のようにディープインパクトを配合されている期待の繁殖牝馬。今年3歳のセルゲイはまだ未出走ですがセレクトセールで1億円超えの声がかかりました。順調なら今年デビューの牡駒は同じく7560万円で購買されています。遠からず走ってくる血統なのでしょうね。

ここ最近はA.P.インディ系の台頭を象徴するようにタピットが断然の北米チャンピオンサイアーとして君臨してきましたが、昨年アロゲートの超高額賞金レース総ナメにより父アンブライドルズソングが死後4年後にもかかわらずリーディングサイアーに輝きました。エンパイアメーカーと同じアンブライドルドの血筋です。潮目が変わって来たのでしょうか?今後はエンパイアメーカー軍団が、アンブライドルズソングの遺髪を継ぎ馬名通り「皇帝メーカー」として王道を歩むことになるのでしょうか?

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