きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

秋の鞍……東京大賞典

12月29日は、野中 悠太郎騎手、西園 正都調教師、星野 忍調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

――有馬記念の後……しかも、仕事納めである12月28日の開催で本当に大丈夫なのか!?
心配されたラスト中山でしたが、新設されたGIホープフルステークスでは、当協会の会員であるサンデーレーシングのタイムフライヤーが激走。来年のクラシックに向けて頭ひとつ抜けだし、スタンドから大きな声援を浴びるなど、有馬記念と並ぶ暮れの大一番として、今後、さらに魅力的なレースに成長していきそうな予感を抱かせてくれました。

そして、いよいよ本日、2017年のダート競馬を締め括るラスト競馬……東京大賞典が行われます。
このレースの歴史を紐解くと、創設は、トヨタ自動車がクラウンを発売した1955年。デイリースポーツ、西日本スポーツ、サンケイスポーツ……と、次々にスポーツ新聞が創刊された年でもあり、有馬記念の創設に尽力された有馬家15代当主、有馬頼寧氏が、日本中央競馬会第2代理事長に就任された年でもありました。
創設当時の名称は、秋の鞍。春の鞍(後の東京ダービー)、春の特別(後のアラブダービー)、秋の特別(後の全日本アラブ大賞典)とともに、大井競馬場の4大競走として位置づけられ、現名称となった1964年には、有馬記念を模し、ファン投票で出走馬を選出したそうです。
交流競走に指定されたのは、ビートルズが25年ぶりとなる新曲「Free as a Bird」を発表した1995年。2年後には統一GI に格付けされ、以来、中央の馬と地方の馬がしのぎを削る暮れのビッグイベントとして、ファン、関係者の間に定着してきました。

直近10年の優勝馬は……07年ヴァーミリアン、08年カネヒキリ、09年サクセスブロッケン、10年、11年がスマートファルコン、12年ローマンレジェンド、13年、14年がホッコータルマエ、15年がサウンドトゥルー、そして昨年は、アポロケンタッキー。地方馬の優勝は、04年、05年を連覇したアジュディミツオーまで遡らなければなりません。
中央の馬だろうが、地方の馬だろうが関係ない。強いものが勝つ――。
それが競馬の法則です。とはいえ、そろそろ……というのも、地方競馬を応援するファンの心理でしょう。
果たして、今年はどんな結末が待っているのか!?
発走は、16時30分です。

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