きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

キセキの奇跡

12月6日は、中尾 秀正調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

今週のシャティン決戦=香港国際競走は、ご承知のように1200mのスプリント、1600mのマイル、2000mのカップ、2400mのヴァーズと4つのカテゴリーで世界各国から参集した強豪がそれぞれのチャンピオンを争います。先週は地元香港がもっとも得意とするスプリントの展望をお届けしましたが、今日はまず彼が逆に苦手意識を持っているヴァーズの話題をお届けしましょう。

注目は一昨年に続き二度目の戴冠を目指すハイランドリールでしょうか。今年5歳で、愛英仏米豪、ドバイ、香港と7カ国地域をタフに走り抜いて、気がつけばG1は6勝を挙げています。ここがラストランで来春にはアイルランドのクールモアスタッドに種付け料1万7000ポンド≒255万円で種牡馬入りが決まっています。果たして有終の美を飾ることができるでしょうか?このレースには滅法強いフランス調教馬のタリスマニックも、これも験の良いレースとして知られるBCターフでG1初勝利を飾って上げ潮に乗っています。ゴドルフィンの所属馬で宿敵クールモアの大将格ハイランドリールとの一騎打ちになるのでしょうか?

日本馬は菊花賞馬キセキに期待が集まりますが、感染症(白癬)のため隔離調整されており、ちょっと不安も半分といった現状です。キセキが奇跡の激走を披露することができるのでしょうか?重賞未勝利でも長丁場には自信を秘めるトーセンバジルは早々と香港の雷神ジョアン・モレイラ騎手を確保して一発を狙っています。この秋、ブレイクの気配を見せるハービンジャー産駒なのも魅力ですね。楽しみに日曜を待ちましょうか。

×