きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

非サンデー系女王

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京都競馬場で行われば秋の女王決定戦エリザベス女王杯は、5番人気のモズカッチャンが終始馬場の内側をとおり直線逃げるクロコスミアをゴール直前クビ差捉えて、見事初の女王の座を射止めました。2着には2番手追走でレースを進めたクロコスミアが入り、中団後方からレースを進めて一気の末脚で切り込んできたミッキークイーンが3着、1番人気に支持されたヴィブロスは直線前を捉えきれずに5着、昨年の覇者クイーンズリングは7着、2番人気だったルージュバックは9着の結果でした。

モズカッチャンは父ハービンジャー、母父キングカメハメハ、母はサイトディーラーの血統になります。初勝利は今年2月でデビューから3戦目、オークス前哨戦のフローラステークスでは12番人気だった馬です。オークスで2着、秋華賞3着ときて、今回の戴冠となりました。牝馬路線ではハービンジャー産駒が秋華賞のディアドラについでG1・2勝目です。ハービンジャーは今年は3世代目で皐月賞では優勝こそならなかったものの、ペルシアンナイトが2着に好走。ここにきて注目を集めています。サンデーの血が必須とまでいわれて言われている日本の競馬界において、モズカッチャンはサンデーの血が入ってない中でのG1優勝です。さらなる数年先を見据えれば、非常に大きな勝利といえるでしょう。

今年のエリザベス女王杯は好メンバーが揃ったことで売上も大幅増加となりました。牝馬路線には、ソウルスターリングにアエロリット、アドマイヤリードなど実力馬が揃っています。次なる牝馬同士の激突が楽しみになってきます。

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