きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

3歳馬の挑戦者たち

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天皇賞(秋)が、3歳馬(当時4歳)に開放されたのが1987年でした。
オグリキャップにジェニュインなどの挑戦を経て開放から10年目。1996年に3歳馬5頭目の挑戦としてバブルガムフェローが天皇賞(秋)へと挑み、サクラローレル、マヤノトップガン、マーベラスサンデーら強豪古馬が揃う中で快勝し、その歴史に風穴を開けた1頭になりました。

その翌年に3歳馬で天皇賞(秋)に挑戦したのがサイレンススズカでした。春のクラシックでは才能を制御できずにもがき苦しんだサイレンススズカが秋に選んだのが、この盾の舞台でした。古馬を後ろに果敢な逃走で結果6着も、翌年の快進撃の可能性を十二分に感じさせた走りでした。

1999年には、3歳牝馬として2歳女王スティンガーが果敢に天皇賞(秋)へと挑戦しました。当時スペシャルウィーク、セイウンスカイ、あるいはマイル路線からエアジハードの参戦、ステイゴールドの存在感などの影に隠れたものの、ひしめく強豪牡馬を相手に結果4着と大健闘し、3歳牝馬の可能性を高めたレースにもなりました。

翌2000年。外国産馬に開放された天皇賞(秋)への参戦を表明したのがクロフネでした。しかし2頭枠に除外されその挑戦は叶わなかったものの、ダートの怪物を誕生されたひとつのエピソードになりました。

2002年にはシンボリクリスエスが3歳馬で優勝。2004年には3歳牝馬ダンスインザムードが2着に入り、以降アドマイヤムーン3着、ペルーサ2着、フェノーメノ2着、イスラボニータ3着とシンボリクリスエス以降、3歳馬の優勝からは遠ざかっているもののその挑戦はつづいています。
今年はオークス馬ソウルスターリングにカデナの2頭が3歳馬として出走。強き古馬相手に、15年ぶりの躍動をすることができるでしょうか。

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