きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

欧州の壁、重き馬場

ようこそいらっしゃいませ。

2017年の凱旋門賞が終わりました。今年は日本からサトノダイヤモンド、サトノノブレスの2頭が遠征。重きフランス馬場への挑戦となりましたが、直線でこれまで日本国内で魅せてきたようなどこまでも安定感のある力強い走りとは異なり、他馬に前を許し結果着外と厳しい結果となりました。序盤、好位につけてレースを進めるサトノダイヤモンドを見て、フォア賞はあくまでも前哨戦、凱旋門賞こそが本番、そんな期待感も高まりました。されど、これまで他を排除してきた凱旋門賞の重き歴史と深き馬場が高い壁となり、サトノダイヤモンドの行く手を阻み、サトノダイヤモンド15着、サトノノブレス16着の結果でした。

勝ったのはイギリスのエネイブルでした。2着にフランスのクロスオブスターズ、3着にはイギリスのユリシーズが入りました。
またも日本勢は、1920年の創設からヨーロッパ調教馬以外の優勝を許してこなかった壁を打ち破ることはできませんでした。

日本を代表する最強馬サトノダイヤモンド、日本の競馬を独占するディープインパクトの血でも、予想以上に厳しい結果となりました。
今年浮き彫りになった欧州と日本との違いが、次なる挑戦への希望となることでしょう。そしてまた来年、さらにまたその先、日本馬の挑戦はつづいていくことでしょう。いつしかその扉を開くときまで期待を持ち続けたいと思います。

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