きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

G1勝利世界記録

10月18日は、鮫島 克駿 騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

世界のベスト調教師のイの一番に、アイルランドの巨匠エイダン・オブライエン調教師の名を挙げても、異を唱えるホースマンはどこにもいないと思います。お膝元アイルランドで現在も19年連続中で通算20回、お隣のイギリスでも6回のリーディングトレーナーに輝き続けている世界最高峰の調教師です。G1制覇もホームグラウンドの愛英はもとより、フランス、イタリア、アメリカ、カナダ、ドバイ、香港と実に8カ国を股にかけて累計295勝をマーク、他の追随を許さない金字塔を樹立して、そのれがすべて現在進行形だという凄さです。

そのオブライエン師が、また一つ新しいカテゴリーで世界最高に挑戦しています。シーズンを通してのG1勝利数です。師はかつてガリレオがダービー制覇した年に年間23勝のキャリアハイを記録していますが、今年はガリレオの子供や孫たちで24勝と自らの記録を更新しました。24勝目は先週の2歳チャンピオン決定戦デューハーストSを勝ったユーエスネイヴィーフラッグという馬でしたが、彼の母ミスティフォーミーはオブライエン師が育て上げたガリレオ産駒のG1馬です。

世界記録はアメリカの故ボビー・フランケル師の25勝です。ジュドモントファームの馬を中心に数々の偉業を打ち立て、ジュドモントの総帥カリド・アブデゥーラ殿下は、亡くなった師の功績を称え、生まれたばかりの期待馬にフランケルと命名しています。あの世界を仰天させた怪物フランケルです。その偉大な先達の不滅の金字塔に後1勝。オブライエン師は、今週もG1・4鞍が行われるアスコットのチャンピオンズデーに管理馬を大挙送り込みます。アメリカのブリーダーズCデーにも、
また出否は不透明ですが、日本のマイルチャンピオンシップ、エリザベス女王杯、ジャパンC、ダートのチャンピオンズCまでG1というG1にことごとく登録しています。果たして大記録成るか?当分は目が離せません。もちろん日本と欧米とではG1レース数も違えば、そもそも管理馬房数など厩舎システムも異なるので、単純に数字面だけ比較しても意味はありませんが、故フランケル師やオブライエン師の記録が偉大なのは間違いがなさそうです。

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