きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

今年も最後の一冠は紫苑から?

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土曜中山競馬場では紫苑ステークスが行われました。紫苑ステークスは3着以内には秋華賞への優先出走権が与えれる秋華賞トライアルレースで、昨年からG3に格上げ。昨年のレースでは2着だったヴィブロスが秋華賞を制し、第1回目のレースから秋華賞馬を送り出しています。今年は18頭が出走。レースは単勝1番人気のディアドラが中団後方追走し、直線大外から坂を駆け上がって内カリビアンゴールド、中ポールヴァンドルとの叩き合いをハナ差制して優勝しました。

ディアドラは父ハービンジャー、母父スペシャルウィーク、母ライツェントの血統です。春はアネモネステークスから桜花賞へと挑み14番人気ながらも6着で掲示板まであと一歩、その後矢車賞から中1週でオークスに駒を進めて9番人気の4着と善戦しています。3ヶ月の休養を挟んで夏の札幌に出走。成長を示して古馬を撃破し、さらにパワーアップして今回の初重賞制覇となりました。

オークス馬ソウルスターリングは毎日王冠から天皇賞(秋)へと向かうことになったとはいえ、それでも今年の3歳牝馬路線はファンディーナにアエロリット、レーヌミノル、リスグラシュー、アドマイヤミヤビ、モズカッチャンらヒロイン揃いですから、このメンバーに紫苑ステークス組も加わりどうなることやら。最後の一冠をめぐり牝馬の思いがぶつかり合う激しいレースとなりそうです。

日曜は中山競馬場でサマーマイルシリーズ最終戦の京成杯オータムハンデキャップ、阪神競馬場でサマースプリントシリーズ最終戦のセントウルステークスが行われます。2017年サマーシリーズもいよいよ最終戦。夏の終わりと秋の始まりをつよく感じさせます。

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