きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

2014年の中央競馬がスタートします。中山競馬場と京都競馬場で東西金杯が行われます。どちらもハンデ戦で上位人気馬が混戦状態ですから、どこか今年1年の運試し願掛け推理となりそうです。

中山金杯の方はディサイファに印が集まっているようです。ディサイファはディープインパクト×ドバイミレニアムの血統です。母父のドバイミレニアムは、その名のとおりミレニアムの年のドバイワールドカップ制覇を運命づけられた馬でした。ドバイワールドカップ以外にもジャック・ル・マロワ賞、クイーンエリザベス2世ステークス、プリンスオブウェールズSと現役時代は4つのG1タイトルを手にした馬でした。

種牡馬としても期待を背負ったドバイミレニアムでしたが、わずか1世代を残して、2001年に急死してしまいます。その残されたわずかな血からナショナルS、愛2000ギニー、ジャック・ル・マロワ賞を制し、クイーンエリザベス2世S2着のドバウィが出て、ドバイミレニアムの血は後世へと受け継がれていくことになります。

2012年にドバイワールドカップを優勝したモンテロッソは父がドバウィで、ドバイミレニアムの血がその名を馳せた同じ舞台で再び語り継がれることになった瞬間でもありました。

ドバイミレニアムの血はブルードメアサイヤーとして日本でも走っていますが、アドマイヤタイシの中山金杯2着までで、その後も中日新聞杯、新潟大賞典といずれも2着と重賞制覇までには至っていません。

ディサイファは4枠8番に入りました。2度目の重賞挑戦でタイトルを手にすることができるでしょうか。

×