きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

女傑の血よ踊れ

9月23日は、荻野 極 騎手、青木 孝文 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

日曜中山競馬場5Rの2歳新馬(芝2000m)にダイワスカーレットの仔ダイワメモリーが登場し注目が集まります。ダイワメモリーは父ノヴェリスト、母父アグネスタキオンで母は女傑ダイワスカーレットになります。ダイワスカーレットは2006年にデビュー。翌年桜花賞優勝、オークスこそ直前回避となったものの秋華賞で同世代のウオッカを退け二冠達成。同年のエリザベス女王杯を勝ち有馬記念2着、古馬となって天皇賞(秋)でウオッカとの壮絶な2センチ差の激闘、有馬記念制覇と歴史に名を刻みました。

そのダイワスカーレットの血を受け継ぐダイワメモリーは、6番目の仔になります。ダイワスカーレットはこれまで、チチカステナンゴにキングカメハメハ、ハービンジャー、エンパイアメーカーと交配しいずれも牝馬を産んだものの、成績の面では準オープン馬のダイワレジェンドが最高。まだ母の存在を超える仔を誕生させるまでには至ってません。名牝から名馬誕生とすんなりいかないところがまた競馬の難しさ、面白さで、ダイワスカーレットとライバルとして激しく競ったG1・7勝のウオッカも4頭の仔を産み、まだ苦戦中といった状況です。ただウオッカの方は、先週の阪神競馬場2歳未勝利戦でフランケルとの間の仔タニノフランケルが単勝1.1倍の人気を背負い楽々逃げ切り勝ち。次走アイビーステークスでさらなるポテンシャル発揮に期待が高まっています。

ダイワスカーレットもウオッカにつづいて実力馬を出せるかどうか。女傑の血よ踊れ、そう血を受け継ぐ仔には叫びたくなります。

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