きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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世界の競馬がカタールマネーを中心に動いている、先週からそんなお話をしています。カタールは、ご存じのように石油と天然ガスから莫大な収益を上げ、お金持ちの国として知られています。国民は所得税なし、教育費、医療費無料、おまけに電気代、電話代まで国が面倒をみてくれると言います。天国ですね。

天国のような国にも課題はあります。石油などの天然資源には限りがありますから(とは言え今のペースで掘り続けて百年は大丈夫だとか)次の時代の国を支える産業育成が急務と考えられています。

その柱がサッカーの2020年ドーハワールドCを軸に国を挙げて推進されている国際観光都市への脱却です。イスラム教国であることから、酒もダメ、賭け事もダメでかつて『世界一退屈な都市』と言われてきた首都ドーハが急速に変貌を遂げていると伝えられています。サッカー、バスケットボール、F1、そして競馬などがその中核となるコンテンツとして想定されているようです。競馬の興隆策は国策として位置付けられています。王様たちの道楽というわけではなさそうです。

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