きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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土曜中山のメインは芝1600mのニューイヤーステークスです。

この時期のオープンレースということもあり注目されにくいレースかもしれませんが、歴代の好走馬からはG1馬が誕生しているレースでもあります。

2003年に優勝したデュランダルは、いまでこそ名馬として名を残していますが、当時は4歳でまだオープンは未勝利でした。このレースを勝ちオープン馬の仲間入りを果たすと、ひと夏を越して能力を開花させ、同年秋にはスプリンターズステークス、マイルチャンピオンシップと連覇を果たしています。

2005年のニューイヤーステークスで2着に入ったアサクサデンエンは当時6歳馬で、条件戦を勝ち上がったばかりの馬でした。そのアサクサデンエンは同年の春に京王杯スプリングカップを勝ち、その勢いで安田記念を制覇。翌年の安田記念でもブリッシュラックの2着に入っています。

2009年のニューイヤーステークスで2着したショウワモダンは当時はまだオープンレースを勝ったり負けたりを繰り返す馬でしたが、のちに安田記念を制覇するまでにのぼりつめます。

2010年に2着した当時5歳馬のエーシンフォワードは2ヶ月の高松宮記念でキンシャサノキセキの3着となり、同年秋にはマイルチャンピオンシップ制覇を成し遂げました。

伸びあぐねている馬が、能力に開花のきっかけをつかむような位置づけにもなっているニューイヤーステークスです。今年の出走馬から、のちのG1馬が誕生するかどうかまずはレースをじっくりと見たいと思います。

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