きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

2年7ヶ月ぶり重賞制覇

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日曜中京競馬場でCBC賞が行われ、2番人気のシャイニングレイが優勝しました。今年のCBC賞には18頭が出走。シャイニングレイは道中後方3番手付近でのレースとなり、直線では逃げるアクティブミノルとはまだだいぶ離れての後方で、いったいここから届くのかという位置から上がり33秒2の末脚でまとめて先行馬を差し切り、ゴール前セカンドテーブルをハナ差交わしての勝利となりました。

シャイニングレイは今年5歳の牡馬で、父ディープインパクト、母父クロフネ、母シェルズレイの血統になります。母の全弟にはNHKマイルカップ2着、ダービー3着の成績を残したブラックシェルがいます。シャイニングレイがデビューしたのは2014年11月の雨降る京都芝2000mで、2番手追走から直線3馬身半ちぎっての鮮烈なデビュー勝ちでした。つづく2戦目は今年からG1となるホープフルステークスに出走。3番手からあっさりと抜け出して初の重賞勝ちとなり、翌年の弥生賞では1番人気に支持されます。しかしサトノクラウンの7着に終わったあと左後肢を痛め皐月賞を回避、その後屈腱炎が判明し2年に渡る戦線離脱を余儀なくされます。復帰から2戦、いずれも道中ムキになる面を見せて掲示板を逃し、短距離路線変更後、前走、そして今回と見事連勝で、2年7ヶ月ぶり重賞制覇での復活劇となりました。

今回の勝利でシャイニングレイは重賞2勝目となるわけですが、最初の重賞勝ちとなったホープフルステークスはちょうど2014年に中山競馬場2000mに移設。その第1号の勝ち馬がシャイニングレイでした。ホープフルステークスからは今年ダービーを勝ったレイデオロも送りだしています。一昨年のホープフルステークス優勝馬ハートレーも同世代でクラシックを期待されていた1頭で、戦線を離れていたものの復帰が待望される1頭です。シャイニングレイの今回の勝利は、ホープフルステークスの価値を高める勝利にもなりました。

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