きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

サトノクラウン、グランプリ制覇

ようこそいらっしゃいませ。

日曜阪神競馬場で行われた宝塚記念は、3番人気のサトノクラウンが直線外から一気に先頭に立ち、馬場内から押し切りを狙ったゴールドアクターを3/4馬身捉えてグランプリ制覇となりました。単勝1.4倍まで支持されたキタサンブラックでしたが、道中シュヴァルグラン、シャケトラを後ろから見る形で3番手を追走。途中やや掛かる場面を見せるなどし、最後の直線でもまったく伸びきれずに9着の結果でした。レース後、北島三郎オーナーからは今秋の海外遠征を断念が語られ、登録していた凱旋門賞も回避の意向が示されました。大阪杯、天皇賞(春)とつづいて見えない疲れも蓄積していたのでしょうか。改めて古馬G1を3つ続けて勝つことの難しさを知らされました。

キタサンブラックと対象的に昨年の香港ヴァーズに続いて国内G1初制覇となったサトノクラウンへは、海外遠征を期待する声も高まってきました。当初は国内専念の話も出ていたサトノクラウンでしたが、欧州の血統に今日のような稍重の馬場でも本領を発揮するパワーを兼ね備えているのであれば、海外でこその選択肢が広がってきます。今年の秋はサトノダイヤモンドにサトノクラウンと、両馬の世界での走りに期待が高まる季節となりそうです。

さて上半期G1が終わりました。これまでのG1の売上を振り返ると、以下のようになっています。

* フェブラリーステークス…131億7448万5000円(前年比 101.3%)
* 高松宮記念…111億4717万7100円(前年比 89.3%)
* 大阪杯…153億3266万6500円(前年比 222.1%)
* 桜花賞…161億9844万7300円(前年比 103.3%)
* 皐月賞…188億7350万8200円(前年比 101.2%)
* 天皇賞(春)…222億0935万3000円(前年比 106.6%)
* NHKマイルカップ…141億9167万1300円(前年比 101.2%)
* ヴィクトリアマイル…141億1371万500円(前年比 91.1%)
* オークス…160億9629万9000円(前年比 102.6%)
* ダービー…249億7920万600円(前年比 94.0%)
* 安田記念…174億0397万4000円(前年比 108.5%)
* 宝塚記念…211億4579万1200円(前年比 94.0%)

売上が増加しているレースが多数を占める一方で、売上減の場合前年比で大きく下回っているのが特徴的です。今年からG1昇格となった大阪杯は153億円の売上を記録。上々のスタートとなりました。暮れには2歳G1ホープフルステークスもスタートします。ひと夏を越し、秋はどのような形で競馬は展開していくのでしょうか。

×