きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

今週はキングジョージ

7月26日は内田博幸騎手、宗像義忠調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

来年の話になるのですが、オークス馬のソウルスターリングが父フランケルの母国イギリス遠征にチャレンジするそうです。6月ロイヤルアスコットのG1プリンスオブウェールズSから7月のG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスSが標的になるようです。古くは50年近く前になるスピードシンボリに始まり、5年前のディープブリランテまで、これまで5頭の日本調教馬が挑戦して11年前に橋口弘次郎厩舎のハーツクライが、凱旋門賞馬ハリケーンラン、ドバイワールドC馬エレクトロキューショニストなど世界トップクラスと熾烈な叩き合いを演じて僅差の3着に頑張ったのが最高の成績です。そのときハーツの鞍上にいたのがクリストフ・ルメール騎手でした。ルメール騎手にとっては、またとないリベンジの機会です。

ソウルスターリングがチャレンジすれば、フランケル初のG1馬、クラシック馬の凱旋ということでイギリス中が大騒ぎになるのでしょうが、今週末に行われる今年のキングジョージの話題はシックスティーズソングというアルゼンチンからやって来る牝馬の挑戦です。レベル差が良く分からないのですが、成績を見る限りなかなかの女傑です。昨年暮れに南米の凱旋門賞として有名なカルロスペリグリーニ国際大賞というビッグレースを勝ち、今年は南米パート1国が持ち回りで開催しているグランプリレースであるラティーノアメリカーノ大賞をチリまで出かけて制覇しています。南米最強馬の1頭であるのは間違いがないでしょう。

父シックスティーズアイコンは英セントレジャーを勝ったイギリスではお馴染みの馬で、ガリレオ初期の代表産駒です。フランケルほどではありませんが、イギリスのファンには嬉しい凱旋帰国ということになります。ガリレオと言えば、昨季は世界各国で自身のキャリアハイとなるG1・24勝を挙げ、今季もここまで11勝と衰えを知らない底力を発揮しています。最大のライバルと見られているディープインパクトが昨季11勝で今季はまだ3勝ですから、その凄さが分かります。加えてシックスティーズアイコンとかフランケルとか2世たちもG1戦線で大暴れするようになっていて、ガリレオ一族の進撃はとどまるところを知りません。キングジョージはガリレオ自身が勝っていて、ナサニエルと昨年のハイランドリールが父子制覇を成し遂げています。本命馬ハイランドリールが勝てば連覇達成、穴人気している全弟のアイダホなら父子&兄弟制覇の快挙、超新星エネイブルはナサニエル初年度産駒で祖父、父、孫の三代制覇を達成します。相変わらずのガリレオ戦争になるのか?続きは明日眺めてみたいと思います。

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