きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

戦国ダービー

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ダービー当日を迎えました。府中本町から東京競馬場へとつながるフジビューウォークには、徹夜組も含め早くから列をつくっています。天気予報でも晴れマークがつき、馬場状態も土曜時点で良馬場に回復。絶好のコンディションで行われそうです。

土曜前日オッズではアドミラブルが4.1倍、レイデオロが4.2倍、スワーヴリチャードが6.4倍、アルアインが7.4倍、サトノアーサーが8.0倍と10倍を切るオッズで上位人気を形成。カデナが12.4倍、ペルシアンナイトが12.6倍、ダンビュライトが13.1倍と以下各馬がつづいています。1番人気のアドミラブルは青葉賞からの参戦で目下3連勝中。デビュー戦後にノドの手術を行い能力を発揮した馬で、前走の青葉賞は2分23秒6の破格のレコードタイムで圧勝し、ダービーへと乗り込んできました。紙面では史上最強の青葉賞馬との見出しも踊っています。
史上最強の青葉賞馬というと、2002年に青葉賞を勝ってダービーへと駒を進めたシンボリクリスエスを思い出します。山吹賞、青葉賞と連勝で才能を開花させ、ダービー当日こそ人気の面では3番人気だったものの、初の青葉賞からダービー馬誕生を強く感じさせた馬でした。実際にレースでは直線でタニノギムレットに交わされたものの、それでも2着に入り、秋には3歳にして天皇賞(秋)、有馬記念を制覇しています。そのシンボリクリスエスを超えて、アドミラブルは青葉賞から初のダービー馬誕生となるでしょうか。

今年のクラシック戦線は主役の顔が定まらずにダービー当日を迎えました。3歳牡馬の主役を決める戦国ダービーの結末は、どんなドラマが用意されているのでしょうか。

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