きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ディープ超え

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天皇賞(春)が終わりました。サトノダイヤモンドvsキタサンブラック。2強対決はキタサンブラックに軍配が上がり、有馬記念の雪辱を果たしました。それにしてもキタサンブラックのその強さには、改めて驚かさました。道中は後続を大きく離して逃げるヤマカツライデンを遠くに見ながら2番手追走。1000m通過58秒3、2000m通過1分59秒7の速いペースとなる中、じっくりとヤマカツライデンのスタミナ切れを待ち、4コーナーでは持ったまま先頭に立ち、あとは直線後続を寄せ付けずに横綱相撲のレースでした。

勝ちタイムは3分12秒5。
10年前にディープインパクトがそれまでマヤノトップガンが持っていた3分14秒4のレコードを塗り替え、その名を刻んだ3分13秒4のレコードタイムを大きく更新しての勝利となりました。キタサンブラックはG1・5勝目。歴代4頭目となる天皇賞(春)連覇となりました。

キタサンブラックと人気を分かち合ったサトノダイヤモンドは、最後の直線では外から追い込むも届かず3着でした。外枠からの発走で、上がりは全馬最速の35秒0。今回のレースが、サトノダイヤモンドの新たな強さを引き出す結果につながれば、今後がさらに楽しみとなってきます。キタサンブラックとサトノダイヤモンドの激突をもう一度見たい、そんな想いを強くした今年の天皇賞(春)でした。

同じ日、海の向こうの香港では、ネオリアリズムが香港・クイーンエリザベス2世カップに出走。3度目の海外G1挑戦で、見事制覇を成し遂げました。2012年のルーラーシップにつづき、4頭目の日本馬Vとなりました。

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