きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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昨日の阪神C(芝1400m)はサンカルロが渋太く末脚を伸ばし、先に抜け出したグランプリボスを競り落としました。1400mの重賞は阪急杯に続き2勝目です。

父シンボリクリスエスは実に多様な産駒を送り出しています。G1フェブラリーSを勝ったサクセスブロッケンやG3エルムSのマチカネニホンバレ、ランフォルセといったダートで持ち味を発揮するタイプを輩出するかと思えば、G3ダイヤモンドSのモンテクリスエスのようなステイヤー、サンカルロやストロングリターンといったスプリンター、1800mのG2を2勝したアリゼオのような中距離タイプ、良く言えば多様、ちょっと掴みどころがない気もします。

サンカルロはこれで重賞3勝目でクリスエス産駒のトップ、サイヤーラインが繋がっていくとしたら、スプリンター色の濃い血筋ということになるのでしょうか。

ニュージーランドT(芝1600m)を勝っています。高松宮記念(芝1200m)では2着に突っ込んでいます。でもマイルでは少し長く、6ハロンでは気持ち短い、使う立場からは、ちょっと厄介なタイプなようです。

芝1400mの古馬重賞は2月下旬の阪急杯にはじまって、4月上旬の阪神牝馬S、5月中旬の京王杯スプリングC、しばらく間隔が空いて10月下旬のスワンS、そしてラストを飾る阪神Cと全部で5鞍、牝馬限定レースを除くと3鞍しかありません。サンカルロやストロングリターンなどには少し辛いですね。一戦一戦、的を絞った臨戦体制で実をあげてください。

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