きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

女王は誰だ

5月21日は荒川義之調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

日曜東京競馬場では、優駿牝馬オークスが行われます。18頭が出走。土曜前日オッズではソウルスターリングが単勝2.5倍で1番人気、2番人気がリスグラシューで4.7倍、3番人気がアドマイヤミヤビで6.1倍となり、フローレスマジックが13.0倍、レーヌミノルが14.0倍、モズカッチャン14.4倍、ホウオウパフュームが20.3倍…と以下つづいています。

今年の3歳牝馬戦線は昨年時からレベルの高さが謳われ、素質馬が続々と登場。フランケル産駒の無敗馬ソウルスターリングが無敗で2歳女王になれば、同じくフランケル産駒のミスエルテが2戦2勝で朝日杯フューチュリティステークスに出走し1番人気でのレースに。年明け後には、ディープインパクト産駒のファンディーナがデビュー。新馬戦で9馬身の大差勝ちに、つばき賞、フラワーカップと圧勝し、こちらも無敗で牡馬G1の皐月賞に挑み、ただ1頭牝馬の出走ながらも並入り牡馬を抑えて1番人気。他にもアドマイヤミヤビが百日草特別でのちの弥生賞馬カデナ、2月のデイリー杯クイーンカップではその後NHKマイルカップ馬アエロリットを破っての重賞制覇となりました。

もし仮に、ソウルスターリングにしろミスエルテにしろファンディーナにしろアドマイヤミヤビにしろ、G1で結果を残していればその後の流れも違っていたでしょうが、ソウルスターリングは単勝1.4倍まで支持された桜花賞で3着、ミスエルテは朝日杯フューチュリティステークス4着に桜花賞11着、ファンディーナは皐月賞7着、アドマイヤミヤビは桜花賞で2番人気に支持されながらも12着といずれもファンの期待を下回る着順で、今年の牝馬戦線はいったい誰が本当の女王なのかわからなくなってしまいました。

今回ソウルスターリングにアドマイヤミヤビが、再び女王の座を目指して出走し、上位人気となっています。されどNHKマイルカップでは、それまで桜花賞5着に重賞2着2回と牝馬主役戦線に名前があがりにくかったアエロリットがマイル頂点を射止めています。他の路線から新しいヒロイン誕生の流れもどこか感じさせます。果たして今年のオークスはどうなるでしょうか。

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