きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2017.4.13

猛ダッシュ!ファーブル厩舎

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春の遅いヨーロッパでも、ようやく平地シーズンが本格化しはじめました。G1は少し先になりますが、そこへ向けての前哨戦は熱を帯びてきました。今日はまずフランスの話題から。昨年はジャン・クロード・ルジェ厩舎が牡馬のアルマンゾル、牝馬のラクレソニエールの飛車角を擁してヨーロッパのG1戦線を席巻しましたが、今年は名門アンドレ・ファーブル厩舎が猛烈なスタートダッシュを決めています。ファーブル師といえば、20年連続でフランスのリーディングトレーナーに輝き、最高峰レースの凱旋門賞を7度も勝っているスーパー名伯楽です。預託しているオーナーも凄ければ、手綱を執るジョッキーも超の字がつく腕利き揃い!カタールのジョアン殿下が率いるアルカシャブレーシングの馬にはグレゴリー・ブノアが跨り、アガ・カーン殿下はクリストフ・スミヨン、ゴドルフィンのエースジョッキーはミカエル・バルザローナ、ジュドモントファームのカリド・アブデューラ殿下はヴァンサン・シュミノーを起用することが増えています。大馬主クールモアもフランスではファーブル厩舎がメインステーブルで、プルモアで英ダービーを制覇したこともあります。世界競馬の縮図のような豪華絢爛の顔触れです。

今シーズンは、G戦幕開けのG3エクスビュリ賞と先日のG2アークール賞をゴドルフィンのクロスオブスターズが連勝し、幸先の良いスタートを切りました。ともに2000mのレースで、この距離は滅法得意にしています。昨年はアルマンゾルが英愛の両チャンピオンSを制覇してフランス調教馬の価値を高めましたが、今年はこのシーザスターズ産駒がドーヴァー海峡を渡るのでしょうか?今季の注目株かもしれません。サンクルーのマイルG3のエドモンブラン賞はシュミノー騎乗のジミーツータイムズがファーブル師を喜ばせました。距離に壁があったスプリンターですが、この勝利が成長の証しなのか?マイル戦戦の新星になりそうです。

3日前のメゾンラフィットではクラシックを目指す3歳若駒の重賞がダブル開催され、牡馬のG3ジェベル賞をアルカシャブのアルウケアが快勝、無傷の3戦3勝としてファーブル師は、仏2000ギニーではなく、ニューマーケット(英2000ギニー)を目指すと意気軒昂です。牝馬のG3インプルーデンス賞はヴィアラヴェンナがこれも2戦2勝と負け知らずでクラシックに名乗りをあげました。この馬もシュミノーの騎乗で、若手の天才騎手が遂に才能開花の季節を迎えるのか?さて、メゾンラフィットではサウジアラビアのファイサル王子の愛馬ラストキングダムも勝ち上がっています。注目のフランケル産駒で、この馬にはシルヴェスター・デ・ソーサが乗っていました。ファーブル厩舎の奥の深さが思い知らされます。