きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

先週のチューリップ賞を圧勝したハープスターが今秋の凱旋門賞への挑戦を表明しました。これを受けてブックメーカー最大手のウィリアムヒルはトレヴ、チキータに続いて3頭目にエントリーしています。ご承知にようにトレヴは昨年の凱旋門賞でオルフェーヴルを千切り捨てた近年最強の牝馬です。身の毛がよだつ凄まじさと言えばいいのでしょうか、現在まで5戦5勝、まったく底を見せていません。

一方のチキータは初勝利が愛オークスという変わり種。真っ直ぐに走れないお転婆キャラクターです。未勝利戦では勝利のゴール寸前に内埒の生け垣にダイビングして観客や関係者を唖然とさせています。3戦目の仏オークスは内から外までよれながら走り、トレヴの2着に好走して素質の高さをうかがわせました。続く愛オークスでも同様のレースぶりでしたが、トレヴがいなければ負けるわけにはいかないでしょう。晴れてG1で初勝利を飾ることになります。でも真っ直ぐ走ったら、どれほど強いのでしょうね。

この2頭、血統構成がとても良く似ています。父系はともに2400mなら天下無双のモンジュー、ダンチヒとゴーンウェストをそれぞれ持っており、スピードを補強されているのも同じです。欧州競馬ならではの配合が見事です。でもモンジュー系には気懸りな点も見受けられます。ハープスターの勝機もそこにあるかもしれません。詳しくは明日お届けすることにします。

×