きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

初勝利

4月28日は大和田成調教師、高橋文雅調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

本日、4月28日は「メジロマックイーンで天皇賞を勝って、父子3代による天皇賞制覇を成し遂げてほしい」という言葉を残して亡くなった北野豊吉氏の強い思いが遂げられた日(1991年)。ダイゴホマレ、オンスロート、ケイキロク、サッカーボーイ、ジェニュイン、アグネスワールド、キングヘイロー、スズカマンボ、マンオブパーサー、ローブデコルテ、ダノンシャンティ……綺羅星のごとくGIホースが誕生した日でもあります。

いつの日かこんな名馬と呼ばれる馬に跨がり、GIを勝てるようにジョッキーになりたいーーそれは、デビューしたばかりの若手騎手たちにとって、夢であり、憧れであり、大いなる道標です。
今年、デビューした5人の新人騎手の中で、初勝利、一番乗りをはたしたのは、森秀行厩舎に所属する、川又賢治騎手でした。「ゴールした瞬間は周りを見る余裕もなく、ゴール後、同期の富田暁騎手に“おめでとう!”と言われてやっと勝てたんだなと実感しました」。なんとも初々しいコメントです。
これに続いたのが、藤沢和雄厩舎で奮闘している木幡育也騎手です。育也騎手が初勝利を上げた同じ日に、長兄・初也騎手、次兄・巧也騎手も勝利を飾り、3兄弟揃い踏みの一日となりました。

ーーよし、俺も!
3年間、切磋琢磨し続けた絆は、またたく間に他の3人にも伝播しました。まずは横山典弘騎手の3男、鈴木伸尋厩舎の武史騎手が、福島で42戦目の初勝利。木原一良厩舎の富田暁騎手がデビュー43戦目で。最後は水野貴広厩舎の武藤雅騎手が締め、記憶にも記録にも残る初勝利をその手にしました。

振り返ると、今年、(有)サンデーレーシングが所有するアルアインに騎乗し、見事、皐月賞を制した松山弘平騎手は、デビュー8年目、GI挑戦38度目で掴んだ栄冠でした。
ーー諦めなければ、いつかきっと夢は叶う。
松山騎手に、今年デビューした5人の新人騎手に、あらためて、“おめでとう!”という言葉を贈ります。

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