きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

世界最強馬の証明

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日本時間の土曜深夜、ドバイ・メイダン競馬場ではドバイワールドカップデーが開催されました。
まずはゴドルフィンマイル(ダート1600m)に日本から出走のカフジテイクが登場。大外からの発走で後方を追走し、直線で追い上げるも先行馬には及ばず5着の結果でした。ゴドルフィンマイルは2006年にユートピアが勝ったレースですが、11年ぶりの日本馬Vとはならずでした。

つづいてUAEダービー(ダート1,900m)にエピカリス、アディラートが登場。国内無敗で注目を集めたエピカリスはスタートから逃げて直線ではサンダースノーとの一騎打ちとなり、最後はゴール寸前わずかに交わされ2着、アディラートは12着の結果でした。
ドバイゴールデンシャヒーン(ダート1,200m)にはディオスコリダーが出走し、こちらは11着。日本馬の惨敗がつづく中、迎えたドバイターフ(芝1,800m)では昨年の秋華賞馬ヴィブロスが登場。直線馬場内側から外へと切り込み、一気の末脚でエシェム、リブチェスター、ザラックを交わして優勝となりました。昨年のリアルスティールにつづいて2年連続日本馬の勝利に沸く中で登場したのはサウンズオブアースで、ドバイシーマクラシック(芝2,410m)に出走。中団を追走するも直線で後退し6着に終わりました。

そして迎えたドバイワールドカップ(ダート2,000m)には日本からアウォーディー、ラニ、アポロケンタッキー、ゴールドドリームが出走。世界最強のアロゲートを相手にどこまで力を出しきれるかでしたが、最高着順はアウォーディーの5着で、ラニ8着、アポロケンタッキー9着、ゴールドドリーム14着の結果でした。
それにしてもアロゲートの強さにはただただ驚くばかりでした。圧倒的支持を集めてスタートとなるも、出遅れて後方から。されど直線手前から余裕の手応えで先頭射程圏内に入ると、あとはぶっちぎり。リードを広げる一方のレースで世界最強の証明を示しました。

ドバイワールドカップデーが終わり、日曜国内では短距離王決定戦の高松宮記念が行われます。新たなスターの誕生となるか、それともレッドファルクスの秋・春と連覇達成なるか。春の電撃戦に注目です。

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