きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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桜花賞トライアルのフィリーズレビューはベルカントが馬場最内をついて抜け出し優勝、ファンタジーステークスにつづいての2つ目の重賞タイトルを手にしました。

ベルカントは父サクラバクシンオー、母父ボストンハーバーでNorthern Dancer 4×5のクロスを持つ馬です。昨年暮れ、牝馬ながらにして朝日杯フューチュリティSに挑戦して話題を集めました。朝日杯では逃げて最後は牡馬勢につかまってしまいましたが、高いスピード能力を魅せていました。今回のフィリーズレビューでは、これまでの先手を奪うレースとは異なり、好位で折り合いをつけての追走でした。スピード一辺倒とは違うスタイルを見せ、桜花賞へ向けてさらに楽しみが増えました。

2着には単勝186倍のニホンピロアンバーが入りました。逃げてそのまま直線でも粘りきってのレースでした。

3着は関東から遠征したエスメラルディーナが入りました。外枠からのスタートで外を回る展開でしたが、好位から猛追しての3着確保でした。ここまでが桜花賞への優先出走権を得た形になります。人気を集めていたホウライアキコはフィリーズレビューは5着でした。桜花賞での巻き返しはなるでしょうか。

桜花賞トライアルレースが終わりました。ステップレースとしては中山競馬場で今週行われるフラワーカップを残すのみで、ほぼ本番へ向けての隊列が定まってきました。トライアルから本番へ向かう組に直行組と今年の桜花賞も、各馬の想いが激しく交差するレースが期待できそうです。

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