きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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先週中京競馬場で行われた昇竜ステークスは牝馬のコーリンベリーが先手を奪ってそのまま2馬身半差をつけ逃げ切りVとなりました。コーリンベリーは3歳牝馬で、ダート連勝でレースに挑むも当日は9番人気でのレースでした。これでコーリンベリーは3連勝、デビュー戦は芝1200mでのレースでしたから、4戦3勝でダートではまだ負けなしです。

その前の7Rで同じ距離で行われた4歳上500万下が1.24.8での決着で、昇竜ステークスは1.24.5ですから、なかなかの勝ちタイムです。

コーリンベリーは父サウスヴィグラスで母父はミシックトライブの血統です。ミシックトライブは競走馬としてはわずか1戦しただけで引退し、その後種牡馬入りした馬です。わずか1戦だけのミシックトライブが種牡馬になれたのは父ミスタープロスペクター×母ミエスクで全兄キングマンボと血統面での可能性を秘めていたからでした。

しかしミシックトライブは日本に輸入され併用開始されましたが、重賞馬を送り出せず種牡馬生活も終えました。ミシックトライブの血を受け継ぐ馬の一頭としてディープインパクトの全弟オンファイアとの血を交えたコーリンギデオンはダートで3勝をあげ、いまも現役です。

コーリンベリーの父サウスヴィグラスの代表産駒と言えば、快速牝馬ラブミーチャンがいます。そのラブミーチャンは先日引退。ポッカリと空いた牝馬ダート路線に、次世代のスター候補としてコーリンベリーの名前を覚えておいてよさそうです。

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