きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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先週中山競馬場で行われた下総ステークス(ダート1800m)では、6番人気のグレートチャールズが人気馬を抑えて勝利しました。グレートチャールズの血統は父メジロベイリー×母メジロカールで生産者はメジロ牧場になります。

グレートチャールズの父メジロベイリーは未勝利戦を勝ってすぐに朝日杯3歳ステークス(現在の朝日杯フューチュリティS)に挑戦し優勝、2000年のJRA賞最優秀3歳牡馬に選ばれました。メジロベイリーの半兄にはG1の舞台で活躍したメジロブライトがいたのですが、まだ未勝利を勝ち上がったばかりということもあり朝日杯は10番人気での出走でした。

メジロベイリーと同じ世代にはクロフネやアグネスタキオン、ジャングルポケットらがいて、スペシャルウィークと同じサンデーサイレンス×マルゼンスキーの配合からメジロベイリーのその後の活躍に期待が集まりました。しかしクラシックを前にして脚部不安により戦線離脱、1年3ヶ月ぶりに復帰するも、2走して屈腱炎を発症し引退を余儀なくされました。

種牡馬となったメジロベイリーでしたが、中央での活躍馬はなかなか出せず、いまのところグレートチャールズが親孝行馬としてメジロベイリーの血を引っ張っていく形になりそうです。デビューしてからこれまで2着8回とあと一歩のレースがつづいていたグレートチャールズは、ここにきて1000万下、1600万下と2連勝です。グレートチャールズのような馬が徐々に階段を駆け上がっていく姿を見るのもまた、競馬の楽しみのひとつでもあります。

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