きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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牝馬クラシック第1弾桜花賞は、最後方からレースを進めたハープスターが上がり32秒9の末脚を披露し、先に抜け出したレッドリヴェールをクビ差とらえてまずは一冠を制しました。

昨年の暮れ、ハープスターは阪神ジュベナイルフィリーズで当時5番人気での出走だったレッドリヴェールに敗れ、2歳女王の座を奪われ、最優秀2歳牝馬もレッドリヴェールが選出されました。しかしそれでもなおハープスターを2歳女王に推す声もありました。今回の桜花賞は改めてハープスターが世代のトップであることを証明する、そのことを色濃く期待されたレースでした。ハープスターの単勝1.2倍のオッズがその証でしょう。

レースはフクノドリームが大逃げをうち、直線に入っても2番手以下とは5、6馬身以上差をつけ見せ場をつくりました。そんな中、ハープスターは最後方大外からまとめて先行馬を交わし、一冠をもぎ取りました。新潟2歳ステークスではその末脚にどこかまだ可憐さがあったハープスターでしたが、今回の桜花賞で魅せた末脚は牡馬をも凌駕する末恐ろしさをも感じさせられました。

2着にはレッドリヴェールが入りました。レースでは常に全力で走り、レース後の回復に時間を要することから阪神ジュベナイルフィリーズからのぶっつけとなったようですが、久々を感じさせない走りを魅せてくれました。単勝7.4倍でハープスターとはオッズ上、開きがありましたが、世代トップはハープスターかレッドリヴェールか、それともレッドリヴェールかハープスターか。実力面でどちらが上か決めるにはまだ早いように思いました。

各馬ともさらなる成長を遂げ、また素晴らしいレースを魅せてください。

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