きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

人気薄から主役候補へ

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先週日曜は、東京競馬場でダート重賞の根岸ステークス、京都競馬場で短距離重賞のシルクロードステークスが行われました。
根岸ステークスは16頭立てで行われ、勝ったのは1番人気のカフジテイクでした。レースはモンドクラッセが逃げてペースをつくり、カフジテイクは後方3番手を追走。直線に入ってもまだ後方2番手で、果たしてここから届くのかと思われた位置から大外から各馬ごぼう抜きしての勝利でした。

カフジテイクは昨年12月のチャンピオンズカップでは11番人気での出走でした。出遅れて最後方のレースとなるも勝ったサウンドトゥルーに次ぐ上がりタイムで掲示板を確保。その前の武蔵野ステークスにしろカフジテイクの上がりタイムは常に秀逸で、今回の根岸ステークスも34秒5の強烈な末脚での追い込みでした。カフジテイクの個性を発揮するには展開に左右されるとはいえ、今回1番人気に応えての結果でしたからフェブラリーステークス本番での評価もチャンピオンズカップとは異なってくるでしょう。優先出走権を獲得できたことで、楽しみな1頭がダート決戦の舞台へと乗り込んでくることになりました。

京都競馬場のシルクロードステークスは、3番人気のダンスディレクターがセイウンコウセイをゴール直前で交わしての優勝。昨年につづき同レース連覇を達成しました。ダンスディレクターは前走阪神カップ4着からの参戦で、今回得意の1200mできっちり結果を出した形となりました。獲得した重賞こそまだ昨年のシルクロードステークスに今年と京都1200mの舞台にとどまるものの、大崩したレースは少なく、12着だった京王杯スプリングカップでは行く場がなくての結果でしたし、昨年のスプリンターズステークスは前残りの展開、セントウルステークスにしても位置取りの差が出た結果でした。同レース史上初の連覇を達成し、高松宮記念でも注目したい1頭となりました。

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