きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週の中山競馬場は、土・日ともにG1競走が予定されています。

土曜日は、春の障害競走馬の頂点を決める中山グランドジャンプが行われます。東京の日本ダービーに匹敵する名物レースを中山でも開催したいと当時の中山競馬倶楽部理事長であった肥田金一郎氏が創設した『大障害特別』がはじまりです。

『中山大障害』として長くファンに親しまれてきましたが、1999年より『中山グランドジャンプ』としてリニューアルされ、現在では国内最長となる4250mで施行されています。2000年から国際招待競走となり、外国の名ジャンパーが参戦してくる中、卓越された飛越スキルとスタミナ、そしてなによりも最後まで走り切る強い精神力が試されます。

日曜日は、クラシック1冠目の皐月賞が予定されています。三冠馬に挑む馬達にとっては避けて通れない道です。「皐月賞は最も速い馬が勝つ」とも言われ、70年を超える長い歴史の中でもセントライト・シンザン・ミスターシービー・シンボリルドルフ・ナリタブライアン・ディープインパクト・オルフェーヴルの7頭のみしか三冠を達成できていません。

今年も各トライアルレースで出走権を確保してきた馬たちが中心となりそうですが、注目は弥生賞を勝ったキングカメハメハ産駒のトゥザワールドでしょうか。母父にサンデーサイレンス持つ牝馬との組合せは、昨年の皐月賞馬ロゴタイプと同じですね。母トゥザヴィクトリーは最優秀古牝馬ですし、全兄トゥザグローリー、従姉デニムアンドルビーらの活躍も記憶に新しいところです。強力なライバルたちを退けて、父キングカメハメハが成し得られなかった皐月賞を制することができるのでしょうか。

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