きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

モーリス引退式

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日曜中山競馬場で行われた3歳重賞の京成杯は、1番人気のコマノインパルスが人気に応えて重賞初制覇となりました。道中は後方4番手を追走し、4コーナーで先行勢を捉える射程圏内に入ると、直線大外から先頭に立ちそのまま押し切っての勝利でした。2着にはクビ差でガンサリュートが入り、3着にはマイネルスフェーン、4着ジュニエーブル、5着アサギリジョーの結果でした。
最強寒波到来中で、中山競馬場の気温も5度前後。本当に寒い中でのレースでした。

勝ったコマノインパルスは父バゴ、母父フジキセキ、母コマノアクラの血統です。バゴ産駒といえば、2010年に菊花賞を制覇したビッグウィークに同年春の桜花賞で2着したオウケンサクラと初年度産駒から活躍馬を出し、その後も地方ダートで交流重賞を勝っているアクティビューティに函館2歳ステークス覇者のクリスマスなどを送り出しています。2015年の京成杯で2着したのもバゴ産駒のブラックバゴでした。オウケンサクラにしろ、クリスマスにしろ、G1を手にしたビッグウィークにしても、能力は高そうなのに一度崩れてからの立て直しに時間がかかっていました。勝ったコマノインパルスは新馬勝ち、葉牡丹賞2着から、京成杯優勝でした。上位確保のままクラシック戦線で向かえば、ビッグウィーク同様の存在になるかも? そんな期待を持ちました。

15日は最終レース終了後、パドックでモーリスの引退式が行われました。約2000人のファンがパドックを周回するモーリスを囲みました。引退式では初の試みとして、抽選でファン30名を選び、同馬との記念撮影会が行われました。また300人のファンに吉田和美オーナーからメッセージカードとモーリスのぬいぐるみが贈られました。モーリスは社台スタリオンステーションで種牡馬となります。どんな産駒が登場するでしょうか。可能なかぎり母系につづくメジロの血にもまだモーリスで火を灯してもらいたい思いもります。

週末は雪により中京開催と京都開催が中止となりました。月曜に1回中京競馬2日の代替競馬、火曜に1回京都競馬5日の代替競馬が行われます。開催につきましては、JRAサイトにてご確認ください。

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