きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

今年は違う?フェアリーステークス

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日曜は中山でフェアリーステークス、京都でシンザン記念が行われます。どちらも3歳重賞レースです。シンザン記念は過去ジェンティルドンナにミッキーアイル、ジュエラー、モーリスなど出走馬から多くのG1ウイナーを送り出していますから、注目度ではフェアリーステークスよりもシンザン記念の方が上になるのでしょうか。実力馬がきっちり成長過程を遂げていくシンザン記念に対して、フェアリーステークスは近年波乱続き。一昨年は11番人気のノットフォーマルが勝ち、2着には8番人気のローデッドで3連単48万馬券。2006年には13番人気のアポロティアラが勝ち単勝万馬券、3連単は100万円を超えました。

フェアリーステークスの創設は1984年に遡ります。当時、2歳(当時は3歳)重賞体系が牡牝混合で東は朝日杯3歳ステークス、西は阪神3歳ステークスでチャンピオンを決めていました。そのため牝馬限定のレースをということで誕生したのがフェアリーステークスの発端です。
そのフェアリーステークスは第1回から桜花賞馬エルプスを輩出し、翌年には史上初「牝馬三冠」のメジロラモーヌを送り出しました。前途洋々と思われていたフェアリーステークスでしたが、1991年に阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神3歳牝馬ステークス)が創設。フェアリーステークスは距離が1200mに短縮され、2歳スプリント女王決定戦となってしまいました。2009年に距離が創設当時の1600mに戻ったものの、実力馬の多くは2月東京開催のクイーンカップへと向かうことが多く、フェアリーステークスからG1馬はなかなか誕生しないのが現状です。

ただ今年の3歳牝馬戦線は女王ソウルスターリングを筆頭に、早くからレベルの高さを示しています。今年のフェアリーステークスは一味ちがう。そんなレースになるといいですがどうでしょうか?

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