きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

時代は牝馬を求めるのか

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日曜阪神競馬場では朝日杯フューチュリティステークスが行われます。朝日杯フューチュリティステークスは中山競馬場で行われていたレースですが、2014年から阪神1600mに移設。先週同じ阪神1600mの舞台で行われた阪神ジュベナイルフィリーズが2歳牝馬頂点を決めるレースならば、この朝日杯フューチュリティステークスは2歳牡馬の頂上決戦の意味を持つレースですが、今年は怪物フランケルの初年度産駒ミスエルテが出走。先週同じくフランケル産駒のソウルスターリングがあっさりと阪神ジュベナイルフィリーズを勝ったことで、牝馬ながらも牡馬を抑えて単勝2.2倍の1番人気に支持されています。

2歳牝馬といえば、ソウルスターリングだけでなく、12月14日に川崎競馬場で行われた2歳ダート頂点を決める全日本2歳優駿でリエノテソーロが優勝。出走馬14頭中、牝馬はリエノテソーロただ1頭だけという状況の中、ゴール前こちらもあっさりと突き抜け2着シゲルコングに3馬身差をつけての圧勝でした。リエノテソーロは父スパイツタウン、母父ラングフールの血統で、デビューから芝を2戦2勝でその後ダートに転向。エーデルワイス賞で5馬身差のダートデビューを飾り、4連勝での2歳ダート頂点の座を手にしました。

ミスエルテが勝てば牝馬で朝日杯フューチュリティステークスの優勝は36年ぶり。1980年のテンモン以来となります。時代は牝馬を求めているのでしょうか。フランケル産駒の走りを合わせて、今年の2歳世代に求められている時代の空気にも注目したいと思います。

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